アッシェンの灯台守

港町アッシェンの灯台守、オリバー・クレイグが亡くなった。唯一の親戚である甥のルーカスは、アッシェンの灯台へと遺品の整理に赴く。そこへ、町の人々がオリバーを偲んで集まってきた。彼らの言葉から、叔父が人々から慕われていたことを知ったルーカス。ふと一冊の本を手に取った彼は、その中に押し花を見つける。ワスレナグサ──Forget-me-not──の押し花の横には、叔父の筆跡でこう記してあった。

『Forgive-me-not』──私を許さないで

誰からも愛される叔父が、ひとり抱えていた罪。
この町では、20年前の嵐の夜、"アッシェンの悲劇"と呼ばれる海難事故が起きていた──

胸に秘め続けた痛みの記憶、そして喪われた存在を描き出す追憶のミュージカル。